aLORSでも、多くのお客様にご愛用いただいているスカーフ。
日々の装いにはもちろん、特別な日のスタイリングにも。
aLORS STYLEに、スカーフは欠かせないアイテムのひとつです。
首元にさらりと巻くだけで、いつもの服装が少し違って見える。
髪に巻いたり、バッグに結んだり、肩に掛けたり。
スカーフは小さなアイテムなのに、不思議なくらいその人の印象を変えてくれます。
今ではすっかりファッションアイテムとして定着していますが、スカーフはいつから「おしゃれ」のために使われるようになったのでしょうか。
今回は、スカーフそのものの歴史をたどってみます。
はじまりは「首に巻くおしゃれ」ではなかった
布を首や頭に巻く習慣は、スカーフという名前が生まれるずっと前から存在していました。
寒さや日差し、埃から身を守る。
汗を拭う。
髪や首を覆う。
古代ローマの兵士が汗を拭うために使っていた布「スダリウム(sudarium)」も、スカーフの起源のひとつとして語られています。

宗教や身分によって頭や身体を覆う文化もあり、布は暮らしの中でさまざまな役割を担っていました。
ヨーロッパで「装う布」になっていく
16世紀後半頃になると「スカーフ」という言葉が使われるようになり、古フランス語の「escarpe(布の切れ端)」などが語源とされています。
この頃の宮廷では、レースや刺繍を施した華やかな衣装や、首元を大きく飾る襟飾りなど、装飾性の高い装いが楽しまれていました。
その代表的な存在が、当時のイングランドを治めたエリザベス1世です。華やかな装いで描かれた肖像を数多く残しており、そこからも当時の宮廷で好まれていた装いや美意識を知ることができます。

17世紀、フランスのルイ14世の時代には、男性の首元を飾る布として、シルクや豪華なレース、金糸や銀糸の刺繍を施したものが使われ、紳士貴族の装いに欠かせない存在となりました。
シルクやレースなどの高価な布は、王侯貴族の衣服や装飾に使われるようになっていったのです。
18世紀になると、カシミヤやコットンのショールも登場します。
ドレスのシルエットに合わせて使われるショールは、女性の装いに優雅さを添える存在として広まりました。
こうして布は、防寒や実用だけではなく、「どのように身につけるか」を楽しむものへと変化していきました。
19世紀、スカーフがファッションになる
19世紀になると、産業化によって織物や染色、プリントの技術が進歩します。
シルク産業も発展し、以前よりも多くの人が美しい布を手にできるようになりました。

この時代のヨーロッパでは、ショールやストールのような大きめの布が女性の装いに取り入れられ、ドレスの上から肩に掛けたり、腕にふわりと巻いたり、首元を飾ったりと、さまざまな使い方が楽しまれるようになります。

また、インドや中東、中国、日本など、ヨーロッパとは異なる文化や模様も、ファッションの中に取り入れられるようになりました。
一枚の布に、異国の風景や植物、動物、幾何学模様などを描く。
スカーフは次第に、身分を示すための装飾品から、色や柄を通して自分らしさを楽しむファッションアイテムへと変わっていったのです。
20世紀、表現がさらに広がる
印刷技術や染色技術の発展によって、スカーフの表現がさらに広がった20世紀。
以前よりも複雑で鮮やかな柄を布の上に表現できるようになり、さらにファッション雑誌や映画の普及によって、「スカーフをどう身につけるか」というスタイルそのものが広く共有されるようになります。

首に巻くだけでなく、頭や肩、バッグなど、さまざまな使い方が広がっていきました。
同じ一枚でも、巻き方や合わせる服によって印象が変わる。
スカーフは、服そのものを変えなくても、装いに新しい表情を加えられるアイテムになっていったのです。
ワードローブに欠かせない存在となった一枚の布

首に巻く。
髪に結ぶ。
バッグに結ぶ。
トップスのように使う。
ベルトの代わりにする。
肩に掛ける。
一枚の布だからこそ、使う人のアイデア次第で形を変えることができます。
古いヴィンテージスカーフを今の服に合わせれば、何十年も前の柄が、現代の装いの中で新しく見えることも。
それも、スカーフならではの魅力です。
素材のコントラストを楽しむ

そんな自由なスカーフを、aLORSでは素材の組み合わせから楽しんでみたい。
この秋おすすめしたいのが、レザージャケットにスカーフを合わせるスタイル。
シルクの艶やかな質感に、レザーのしっとりとした表情。
異なる素材を重ねることで、装いに自然な奥行きが生まれます。
レザーだけでなく、ウールのジャケットにも。

落ち着いたウールの質感に、スカーフのシルクが軽やかな表情を添えてくれます。
どこかヨーロッパの街角を思わせる、クラシックでありながら気負いのない組み合わせです。
一枚のスカーフを、いつもの服にどう合わせるか。
この秋は、そんな素材のコントラストから、スカーフの新しい楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。