Creative director Cocco's Blog
Cocco
Nov. 17, 2024
こんにちは、初めまして。
aLORSクリエイティブディレクターのCoccoと申します🙂↕️
普段はイタリア・ローマに在住しております。30代、日本人の女性です。
主にaLORSのクリエイティブ、ヴィジュアルなどをはじめとする企画・構築・製作などに関する様々なものごと、多岐に渡り関わらせていただいております。
そして、大変ありがたいことに今後こちらのコンテンツにて、コラムの執筆をさせていただくことになりました☺️
どうぞよろしくお願いいたします🍀
ではでは🫶🏻
早速、今季のコレクションコンセプトのご紹介をさせていただきますね💃🏻💃🏻💃🏻
2024年 winter❄︎コレクション
"Darling,it's not cold outside."
直訳すると
「ダーリン、外は寒くないよ👋🏻」
うん、寒くないよね、ぶっちゃけ。🇯🇵の冬。笑
遡ること去年の年末。
2024年の冬のコレクションテーマ、企画段階では
【スコティッシュ•アール•ヌーヴォー】でした。
【スコティッシュ•アール•ヌーヴォー】とは
すご〜〜〜くシンプルに説明すると…
19世紀末から20世紀初頭にかけて
ヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動である
【アール•ヌーヴォー(仏:新しい美術)】
のスコットランドver.🙂↕️
曲線を多用していたアール•ヌーヴォーに対し、直線的で幾何学的な要素で表現される事が多かった
スコティッシュ•アール•ヌーヴォー。
その中心人物であるマーガレット•マクドナルド•マッキントッシュ
そしてその夫である
チャールズ•レニー•マッキントッシュにインスパイアを受け
初期のまだ名もなきaLORS 24winterはスタートしました。
チャールズ・レニー・マッキントッシュの代表作
主に建築家として活躍していた夫チャールズの作品はご存知の方々もいらっしゃると思います。
家具好きの皆さまはきっとご存知♡
ですが今回は妻・マーガレットに焦点をあてました。
♡マークを額に携えたマーガレット。
そう、今回のコンセプトマークはここから♡
マーガレットは自身が携わった作品にサインを残すことはあまり多くないアーティストでした。
(そこには何かの意図があったのか…?いや、ないのか…?それすらも謎なのです…。)
それに加え、まさかの自身の作品(自作のですね)に関するあらゆる情報や込められた意図などは記録に残っておらず…。
タイトルからも、彼女の意図や想いなどを読み取れるはずもないのです。
ミステリアスなアーティスト。
マーガレットの類まれなる才能は当時の時代背景の影響もあり、過小評価されていました。
ですがスコットランド随一の建築家である夫・チャールズの残した作品のほぼ半分はマーガレットの手が加わっていると言われています。
(夫・チャールズが公式に認めています。)
うーん。こんな簡単な言葉で片付けていいわけではないのだけど。
「内助の功」てきなものがあったのだと思うのです。
当時の時代背景もあったから…ね…。
でも、今は2024年!令和◎年!
(今が何年なのかもはや分からない)
ガールズ、立ち上がろうよ!!!!!
なんか、そんな…【ガールズパワー】にフォーカスしてみたい!
一番最初の最初のインスピレーションは、この気持ちだったのです。
本物の色石やマザーオブパールの細片が使用された作品。
スカートやニットに付属したセーフティーピンのパールチャームもこちらからインスピレーションを受けました。
「The heart of the rose」1902by Margaret MacDonald Mackintosh
この作品に描かれた2人の女性と1人の胎児。
私は、この3人が同一人物だと感じたのです。
本当に…?それ合ってるの〜?
ノンノン🙂↔️☝🏻
正しいか否かは、観る側の私たちが決めていい。
美術ってそういうもの。だからおもしろい。
てなわけでそこから今回のコンセプトストーリーが誕生したのです
" Allô ? (もしもし?)
久しぶり。
元気にしてる?
突然だけど、今週末、空いてる?
あなたのことを、思い出して、会いたくなったの。
え?
大丈夫よ
Darling,it's not cold outside.
なんにも心配いらないわ。
そう、あなたを纏って、私をどこかへ連れていきたくて。 "